重症急性B型肝炎経過中に腸管気腫性嚢胞症を合併した1例
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概要
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26歳女性.発熱と全身倦怠感のため来院.肝逸脱酵素上昇,HBs,HBeとも抗原陽性,HBc-IgM高値で急性B型肝炎と診断.PT活性低値で劇症化が予測されステロイドパルス療法,シクロスポリン,エンテカビル,IFN-β投与を行った.無症状ながら19病日CTで腸管気腫性嚢胞が確認されステロイド療法を中止し,徐々に軽快した.本疾患の多くはステロイド慢性投与例で,本症例の如く短期間パルス療法ではまれである.