消化管CT三次元診断の現状と将来展望
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概要
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マルチスライスCTの急速な普及により,CT検査は放射線診断の中心的な存在になった.その薄いスライス幅による高速スキャンによって,革命的な画質改善と検査の効率化が達成され,空間分解能に優れた画像データを活用した各種臓器の三次元診断が研究されている.消化管では大腸のCT三次元表示がCT colonographyとして,スクリーニングへの応用が世界的に拡がっている.わが国でも胃や大腸の術前診断におけるCT三次元診断の有用性が認められるようになり,実臨床に導入する施設が増えている.消化管CT三次元診断は簡便に実施可能で,診断画像に客観性・再現性があるため,検査法の標準化が可能である.さらに断層画像を含めた多彩な三次元表示により,効果的な消化管の術前診断に貢献し,スクリーニングへも応用されるようになるであろう.さらなるCT装置と画像処理法の進歩により,デジタル画像の利点を生かしたCT三次元表示は今後の消化管診断において確実に大きな地位を築くと予想される.
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