テレメーター心電図を利用した任意運動負荷試験法の検討とその臨床的応用にかんする研究 : 心筋硬塞症のリハビリテーションにおける運動能力の判定および運動訓練効果
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概要
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心疾患々者回復過程の重症度,運動能力の判定に,安全な,実生活に直結した運動負荷試験の開発が要請されている.テレメーター心電計利用の任意運動負荷法は,この条件によく適合する.健常者10名,心筋硬塞症37例に計141回の負荷を行ない,呼気分析より,任意歩行および階段昇降速度とRMR等との相関々係を検討,運動量推定のためのノモグラムを作成した.同一運動量に対するエネルギー消費は,疾患者に大きめである.また,リハ過程における血行動態を身体負荷(酸素消費量),心脈管負荷(mTTI),冠循環適応性(心電図)につき,心拍,血圧,心電図型の反応,回復時間,酸素負債等より検討,運動量と心拍,心電図型反応の相対的関係の評価およびその管理の重要性を指摘した。また,回復期硬塞患者の運動訓練効果は,心拍減少と拍出量増大に伴う運動能力の増大,比較的酸素消費量およびmTTIの減少,心電図反応の改善が一般的傾向であることを認めた.
著者
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