カオリンに対する高分子カチオンの吸着機構とその凝集現象との関係
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概要
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高分子カチオンによるカオリン懸濁液の凝集機構を知るために, カオリンーメチレンブルー (monocation) およびカオリンーメチルグリコールキトサン (poly cation) の二つの系について, 吸着および凝集除濁実験を行った.<BR>この実験から, 吸着したMGCh分子に液中に伸び出したセグメントは存在しないこと, ならびに最適凝集除濁時におけるカオリンのMBイオンおよびMGChイオンによる表面被覆率はそれぞれ0.35および0.03であるとの結果を得た.この事実より, “吸着高分子による荷電中和” あるいは “粒子間架橋” が凝集機構ではあり得ないことがわかった.<BR>2粒子の作用表面間に働く力と高分子凝集剤が吸着した粒子表面の不均一性を考慮した, 凝集機構に対する一つの新しい考え方を提起した.
- 社団法人 化学工学会の論文
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