A型肝炎における血清中のIgA型HA抗体の動態
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概要
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一般献血者およびA型肝炎の経時血清につきIgA型HA抗体を測定した.IgA型HA抗体はHA抗体陽性献血者の2.2%に低力価に,A型肝炎例では,IgM型,IgG型HA抗体とともに全例に検出された.A型肝炎14例を発症後50日以内にALTが50IU/l以下に低下するI群8例と,50日以上を要するII群6例に分けて比較すると,I群では発症2週にピークを示し,II群では2週から8週にかけてドーム型のピークを示し以後減衰したが,両群とも12ヵ月後も陽性のままであり,6,8,12週の時点ではII群が有意な高値を示した.またsIgA型HA抗体価もII群が有意な高値を示すとともにI群に比しそのピークが若干遅く,異常高値も遷延した.これらの成績はいずれもII群の肝障害がI群のそれより強く,かつ遷延していることを反映するものと考えられるが,急性期血清中のIgA型HA抗体の分子形態はI,II群間に差を認めず,ともにsIgAを含むpolymeric IgAに活性の主体が存在した.
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