臨床検査成績の正準判別分析による肝疾患の鑑別と経過推定
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概要
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急性肝炎78例,慢性肝炎40例,肝硬変74例,肝癌55例について12項目(16データ)の時系列データの正準判別分析を試みた.4疾患群の鑑別及び急性肝炎より慢性肝疾患への進行過程について検査成績の変動を総合的に観察することを目的として検討した.4疾患を低次元座標に布置することができた.しかし各疾患群は座標上で一部重なりが認められ肝炎-肝硬変-肝癌に至る進行過程の連続性を検査データが示していると思われた.このことから利用した16データのみでの厳密な鑑別診断は困難であるが,急性肝炎の経時変化を二次元座標上に求めることができた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
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