肝性脳症に対する特殊アミノ酸製剤輸液の効果発現に関する諸因子の検討
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概要
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肝性脳症を呈した劇症肝炎3例,肝硬変9例,原発性肝癌4例の計16例に26回特殊アミノ酸製剤を投与して,意識障害の程度の推移により効果を判定した.覚醒効果は全体で26回中21回(81%)に有効で,病型別では劇症肝炎で40%,肝硬変で86%,肝癌で100%の有効率であった.治療効果と性,年齢,治療日数,肝機能障害度とは関連がなかった.誘因別にみると便秘,脱水,飲酒,感冒,一般アミノ酸補液などでは著効を認めたが,重症の出血では軽度に有効で,重症の感染では無効であった.特殊アミノ酸輸液前後のBCAA/AAA比およびNH3の推移と治療効果とは必ずしも関連しなかった.肝性脳症の発現には多くの因子が関与しているが,BCAA/AAA比の補正は脳症改善のひきがね的役割を果たしていると考えられた.
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