C型慢性肝炎に対するrecombinant interferon-α2a治療における抗IFN抗体の出現時期と治療効果に及ぼす影響 : 特にserological groupとの関係
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概要
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抗インターフェロン(IFN)抗体の治療効果に対する影響を検討するため,recombinant IFN-α2a 900万単位8週連日+16週間歇投与を施行したC型慢性肝炎患者58例について経時的に抗体(EIA法,Bioassay法)を測定した.治療前には抗体は全例陰性であったが,EIA法では8週連投終了時5例(8.6%),投与終了時14例(24.1%)で陽性化した.Bioassay法では連投終了時に陽性化例はなく,投与終了時に7例(12.1%)で抗体が出現した.抗体(EIA法)の有無と治療効果を比較すると,著効は抗体陽性者で14例中4例(29%),陰性者で44例中18例(41%)で差はなかった.しかし,抗体出現例のserological groupと治療効果をみると,group 1であった10例では著効は1例も無かったのに対し,group 2の4例は全例が著効であった.多変量解析では治療効果に寄与する独立要因はsorological groupとHCV-RNA量のみであり抗IFN抗体は有意に寄与する因子とはならなかった.
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