血管造影所見が決めてとなった肝細胞腺腫の1例 : 肝細胞腺腫と単結節型肝細胞癌との血管造影所見の検討
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概要
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高分化型肝癌との鑑別が,非常に困難な,巨大な肝細胞腺腫を経験したので報告した.本症例を含め,当センターで経験した直径8cm以上の肝細胞腺腫3例と,直径9cm以上の単結節型肝細胞癌12例(被包型2例及び非被包型10例)との血管造影所見について検討した.肝細胞腺腫は,ほぼ均一な濃染像を呈し,その境界も比較的鮮明であった.また,円弧状に圧排伸展された太い栄養血管より,その中心方向に栄養枝をだしているが,その走行は規則的で,管径はハケではいたような均一性をたもっていた.一方,肝細胞腺腫同様に,ほぼ均一な濃染像を呈し,その境界も比較的鮮明であった被包型肝細胞癌では,その太い栄養血管からの分枝の走行は不規則で,管径の不同や断裂を伴っていた.腫瘍の濃染パターンとその境界,血管走行とその管径などを詳細に検討することで,肝細胞腺腫と肝細胞癌との鑑別は血管造影上,可能と考えられた.
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