シクロヘキサノンを含む溶剤の回収における活性炭の着火現象とその防止方法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
シクロヘキサノン (以下アノンと略す) 含有ガスを対象とした溶剤回収装置においては, アノンの反応性が高いことおよび活性炭の持つ触媒作用により活性炭層で発熱や着火というトラブルが発生しやすい.そのため, 活性炭の着火に関する基礎実験を行い, 着火の可能性およびその防止法を検討した.この結果, 活性炭の着火の原因と考えられるアノンのCO<SUB>2</SUB>およびCOへ酸化分解反応に関し代表的活性炭について反応速度定数および活性化エネルギーを得た.また, 活性炭の着火を抑制するには, (1) アノン回収用として開発された半径1nm以上のボアに富み, アノンの分解作用の低い活性炭を使用すること, (2) プラント停止時は脱着を極力完全に行い, その際槽内をN<SUB>2</SUB>等の不活性ガスで置換すること, (3) 吸・脱着時における空気あるいは水蒸気流れの均一化を図り, 活性炭層内に温度分布および残留アノン量の極端な分布を生じさせないこと等が効果的であることがわかった.
論文 | ランダム
- 火災統計データに基づく火災拡大危険評価法
- 住宅の火災安全性能の表示方法に関する意識調査の分析(防火)
- 散水設備作動時における区画火災性状の研究, 大宮喜文, 田中太, 菅原進一, 森田昌宏, 松山賢, 水野雅之, 243
- ウォータースクリーンの人に対する安全性
- 3137 住宅火災における焼損面積の分布特性の分析 : その2 分布特性値の算出(火災統計とリスク,防火)