FTAの定量的利用に関する一提案 : システムの設計および運転段階のための利用
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概要
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Fault Tree Analysis (FTA) は, 解析の範囲・規模や使用目的に応じて定性的・定量的な評価に用いられる.本研究では, 時間経過とともに変化するシステムの危険性度合を管理するために, すでに提案されているFTの動的理論に着目し, 重要度による定量的評価方法と組み合わせて, その有用性を, FTモデルを使い実際の数値計算により確かめた.その際通常用いられている指数分布の故障モデルのほかにより一般的利用を考え, 種々の故障パターンを含んだWeibull分布の故障モデルも扱った.すなわち, まず重要度に対する故障法則の頑健性を検討し, 指数分布・Weibull分布モデル両者の違いを明らかにした.次に, FTAを設計段階および運転段階のそれぞれにおいて, 時間経過に伴いシステムの危険性度合やその時点の各要素の重要度の数値計算を行い, それら計算の必要性を検討し, 運転段階におけるFTAを用いた安全管理の一方法を提案した.また, 重要度の計算時間は, 通常の単位機器の故障モデルとして十分な大きさと思われる論理ゲート数が10位のFTなら数秒程度であった.
- 社団法人 化学工学会の論文
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