し尿の嫌気性消化における酸生成相に及ぼすpHの影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
嫌気性消化のプロセスにおいてpHは非常に重要な因子であり, その影響は大きい。従来, 純粋基質を用いた酸生成相でのpH影響がいくつか報告されているが, 生し尿のような複雑な有機性固形物を含む廃棄物の消化においても, そのpHの影響が同様であるとは限らない。<BR>本研究では二相消化法の前段階である酸生成相に及ぼすpHの影響を生し尿を用いて調べた。温度35±1℃の条件下で嫌気性ケモスタット型反応槽を用いて以下の結果を得た。生し尿の酸生成相で可溶化される有機物はほとんど炭水化物であり, 消化日数2日で60%以上可溶化される。また, 加水分解段階が律速段階であることが認められ, 酸発酵段階より加水分解がpHの影響をより受けており, その最適pHは中性付近である。加水分解段階は1次反応式で表現することができる。これより生し尿中の生物分解可能固形物の割合は約50%前後であることが推定された。
論文 | ランダム
- PTHrP産生が疑われたG-CSF産生胆嚢癌の1例
- 逆行性胆管炎に起因した門脈血栓症および肝膿瘍の1例
- 肝細胞癌を合併したHCVおよびHBV陰性の晩発性皮膚ポルフィリン症の1例
- 肝障害時の細胞増殖因子と細胞内情報伝達系
- 機械化栽培ダイズにおけるイチビの防除