ブタノール+水系の液液平衡に対する圧力効果
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概要
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1-ブタノール+水系とイソブチルアルコール+水系の液液平衡に及ぼす圧力効果を考察するため, 成分の活量係数に対してScatchard-Hamer式を適用して溶解度等温線を熱力学的に解析した.温度302.95,322.75K, 圧力0.1,101.3,202.6MPaの条件下で算出された成分の部分モル体積差 (Δ<I>v</I><SUB>1</SUB>, Δ<I>v</I><SUB>2</SUB>) をみると, 両系ともΔ<I>v</I><SUB>1</SUB>は0〜1cm<SUP>3</SUP>・mol<SUP>-1</SUP>の間で圧力増加とともにわずかに減少するが, Δ<I>v</I><SUB>2</SUB>は-7〜-2cm<SUP>3</SUP>・mol<SUP>-1</SUP>の間で逆に増加することが分った.Δ<I>v</I><SUB>1</SUB>とΔ<I>v</I><SUB>2</SUB>に対して得られた計算値は, 成分の部分モル体積から求めた実測値と符号及び大きさに関して満足な一致がみられた.<BR>以上の結果から, Scatchard-Hamer式はこれらの系にも十分適用でき, 液液平衡に対する圧力効果の解析結果は妥当なものであると言える.
著者
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魚崎 泰弘
徳島大学工学部化学応用工学科
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魚崎 泰弘
徳島大 工
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森吉 孝
徳島大学工学部 化学工学科
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菊池 雅彦
神鋼フアウドラー (株)
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森吉 孝
徳島大学工学部
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魚崎 泰弘
徳島大学工学部 化学工学科
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