底生動物と河川水間の重金属の量的関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
底生動物と河川水間の重金属類の量的関係を明らかにし, 底生動物による河川水中重金属類のモニタリングの可能性を検討するため, 渡良瀬川水域をフィールドとして底生動物および河川水中重金属類を測定した。その結果、種あるいは属ごとにみた場合, Cuの水中濃度とコカゲロウ属中含量間に良い直線関係が認められた。また, 河川水と底生動物全体の重金属量の単回帰分析によるとCu, Zn, CdおよびPbでそれぞれ相関係数0.840, 0.324, 0.544および0.445が得られ, Cuで比較的よい直線関係が認められた。さらに河川水中重金属濃度と底生動物中重金属含量および水温との間で重回帰分析を行うと, 同様に重相関係数0.872, 0.800, 0.697および0.797と全般的に高い値が得られた。以上のことから, 河川水中重金属類の長期間にわたるモニタリング生物として底生動物が適用できるものと考えられた。
論文 | ランダム
- 生活習慣病代謝諸因子の早期検出と病態解析のためのクッキーテストの開発とその意義
- 特別講演 社会学における社会構築主義とその犯罪研究への応用の可能性 (日本犯罪心理学会第38回大会発表論文集)
- 私の考える平和へのグランドデザイン(3)一直線につながる、貧困・平和・環境破壊--日本は「地球問題解決人」になろう
- 転換点としての90年代と「同時代史」 (書評特集 道場親信『抵抗の同時代史--軍事化とネオリベラリズムに抗して』)
- 第一部 イラク拘束事件から考える9条のリアリティ 高遠菜穂子さんインタビュー 個人レベルでの憲法9条の実践--信頼と対話の大切 (特集 シリーズ・改憲阻止 憲法9条のリアリティ)