海綿状金属を分散板に用いた脈動抽出塔 : 多孔板塔との比較
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概要
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海綿状金属板を分散板とする脈動抽出塔の性能を試験し多孔板塔と比較した.抽出系としてMIBK-酢酸-水を用い, 脈動振幅, 処理流量, 流量比, および海綿状金属板の諸寸法を変えて <I>HETS</I>を測定した.<BR>空隙率 91 %, 泡径 3 mm, 板厚 10 mm, 段間隔 50 mm の海綿状ニッケル板を用いた時, <I>HETS</I> =0.17 〜 0.55 m の性能を得た. 同じ操作条件で多孔板を用いた時の性能は HETS = 0.17 〜 0.58m であった. <I>HETS</I> の脈動振幅への依存性は両分散板でやや異なるが, 処理流量や流量比への依存性は大体同じであった.<BR>海綿状金属板の利点は, 分散板での圧損失とエネルギー消費が小さい点にある.たとえば, 海綿状金属板の泡径, 板厚および段間隔を調節することにより, 圧損失を多孔板での 1/3 〜 1/10に減じて<I>HETS</I> = 0.22 m の性能を得ることが可能であった.
- 社団法人 化学工学会の論文
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