表面粗さ測定を用いた塗装木材の耐候性評価

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概要

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市販の木材保護塗料10種類をスギ心材に塗装し, 山形市内において南向き45度傾斜の条件で24ヶ月間の屋外暴露試験に供し, 塗装面の変色, 撥水度の変化を評価した。また, 塗装面の浸食の程度を評価するため, レーザプローブ式非接触三次元測定装置を用いて, 算術平均粗さ (Ra) の変化を測定した。塗装木材の色差 (Δ E*ab) は, いずれの塗料についても, 暴露開始から徐々に増加する傾向を示した。一方, 撥水度は, 暴露開始から6ヶ月後まで100%近い値を維持していたが, 9ヶ月後からは低下し始めた。Raの変化傾向は, 撥水度のそれに似ており, 暴露6ヶ月後まで10μm 以下の値を維持した後, 9ヶ月後からは増加する傾向を示した。また, 暴露24ヶ月後のRaと撥水度には負の相関が, Raと色差には正の相関が認められた。以上の結果から, 塗装面の劣化とRa, 色差, 撥水度との関係について考察した。

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