蒸気発生器の管支持板クレビス部における沸騰濃縮現象に関する研究
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概要
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蒸気発生器の伝熱管と管支持板の管穴とで形成される狭い隙間 (クレビス) 内で生じる沸騰濃縮現象に関して, クレビス内における最大濃縮度を求める測定方法を開発し, 種々のタイプのクレビスについて実験を行った.<BR>濃縮度は時間とともに飽和し, その飽和値は, D-type (従来型の蒸気発生器に用いられているタイプで, 丸形状の伝熱管に丸穴の管支持板管穴を組み合わせたタイプ) の場合, 約10<SUP>5</SUP>〜10<SUP>7</SUP>と大きく, クレビスの最大隙間の減少とともに増加することがわかった.また, BEC-type (伝熱管と接触する管支持板管穴面をフラットな面とし, クレビス隙間を増加させたことを特長としたタイプ) およびRibbed-tube-type (リブを周方向に4カ所設置させた伝熱管と丸穴の管支持板管穴を組み合わせたタイプ) の濃縮度の時間飽和値は, それぞれ約10<SUP>3</SUP>および45と小さく, 伝熱管の腐食の面で実機適用に有効なクレビスタイプであることがわかった.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
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川西 康平
三菱重工業(株)
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上野 隆司
三菱重工
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上野 隆司
三菱重工業(株)高砂研究所
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上野 隆司
三菱重工業 高砂研
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上野 隆司
三菱重工業 (株) 高砂研究所
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川西 康平
三菱重工業 (株) 高砂研究所
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