木材防腐剤の防腐性能の評価に及ぼす培養時の光条件の影響 : (第1報)光照射が無処理木材試験片の質量減少率に及ぼす影響
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概要
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JIS K 1571-2004 (木材保存剤の性能基準及び試験方法) に規定された室内試験による防腐性能試験に従って薬剤無処理の木材試験片を腐朽させて,培養時の光条件を検討した。結果を要約すると次の通りである。<BR>(1)オオウズラタケでは,短時間の光照射で木材試験片の質量減少率が生じなかったことから,光照射によって木材腐朽が誘導されるのではないことが分かった。また,光照射下で木材腐朽させると,60日培養では,質量減少率がほぼ最大の値を示し,そのバラツキも小さい結果が得られた。<BR>(2)カワラタケでは,通気栓に用いたガラス管の内径が25〜40mmで良好な木材腐朽が得られた。また,90日間の培養ではスギ辺材試験片の質量減少が開始されるまでの誘導期に約半分の期間を要し,残りの期間で質量減少が生じていた。光照射は木材腐朽を多少抑制して,誘導期が長くなるため,木材試験片の質量を減少させる期間が短縮されていた。<BR>(3)木材防腐剤の防腐性能を評価する際は,オオウズラタケによる腐朽を光照射下で実施し,カワラタケでは遮光下で実施することが最適である。
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