水・アルコール系におけるラテックス粒子のζ電位
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概要
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電解質存在下での水・アルコール混合溶媒中で, ポリスチレンラテックス粒子のζ電位を測定し, ζ電位の誘電率, 電解質濃度依存性を検討した.その結果, 1) 電解質無添加の場合, ζ電位は, アルコールの濃度, 種類によらず水中のζ電位とほぼ同じで, 誘電率の変化には依存しないこと, 2) 一価電解質の場合および二価電解質の高誘電率の場合のζ電位の誘電率による低下は, 電気二重層理論で理解できること, 3) 三価電解質の低誘電率の場合のζ電位は, カチオンの特異吸着がζ電位の低下の主要因と考えられること, 4) 二価電解質の低誘電率の場合および三価電解質の高誘電率の場合は, 一価電解質と三価電解質の低誘電率の場合の中間的なメカニズムによりζ電位の変化が生じると考えられることを明らかにした.
- 社団法人 化学工学会の論文
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