矩形ジェット・バーチュアルインパクターの分級性能
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概要
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矩形ジェット・バーチュアルインパクターを試作し, そのエアロゾル分級性能を理論および実験によって検討した.その結果, 分級特性はポテンシャル流に基づく数値計算結果に対して加速ジェットの効果およびスリット部における流れの剥離の影響を考慮した修正を加えれば実験値と良く一致することがわかった.分級の鋭さ, およびスリット間隔比によるカット径の変化幅は円形インパクターより劣るが, 本インパクターにはカット径を一定に保ったまま処理量を増加できるという利点がある.また, クリーン・エアを導入すれば, 著者らが先に開発した円形インパクターの場合と同様に分級特性を鋭くすることができ, カット径をある程度変えられることもわかった.この分級特性は矩形ジュット両端部でエアロゾル流とクリーン・エア流が完全混合したと考えることにより良く説明できた.また, 音速限界慣性パラメータについて考察すると共に, 本インパクターの圧力降下に対する実験式も示した.
- 社団法人 化学工学会の論文
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