人工えらを適用した小閉鎖系生命維持システムの基礎研究
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概要
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宇宙開発において重要な技術である閉鎖系生命維持システム (CELSS) の基礎実験として, 鯉-人工えら-クロレラ系よりなる小CELSS実験を行った.その結果, 魚類飼育槽の水処理法として不織布-活性炭-ゼオライトよりなる3層の濾過・吸着法が有効であることを確認した.<BR>人工えらの総活物質移動係数の算出は純水系で得られた前報の方法が実液でも使用でき, また疎水性多孔質膜よりなる人工えらは長期間の耐久性を有することを確認した.<BR>鯉-クロレラ系よりなる閉鎖系では, 鯉の呼吸商<I>RQ</I>とクロレラの同化商の比<I>RQ/AQ</I>が1より大きいため, 系内のO<SUB>2</SUB>濃度は連続的に上昇した.これ等の溶存ガスの挙動は、魚類飼育槽-人工えら-藻類培養槽よりなる定量化モデルにより表されることがわかった.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
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北 吉博
三菱重工業 (株) 高砂研究所
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松本 曠世
Takasago Research & Development Center Mitsubishi Heavy Industries Ltd.
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佐藤 秀一
三菱重工業 神戸造船所
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浜崎 彰弘
三菱重工業 (株) 高砂研究所
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松本 曠世
三菱重工業(株)
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塩地 則夫
三菱重工業 (株) 高砂研究所
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松本 曠世
三菱重工業 (株) 高砂研究所
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佐藤 秀一
三菱重工業 (株) 神戸造船所
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