燃焼加熱炉内放射伝熱の計算方法
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概要
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燃焼ガスは特定の波長領域において赤外線の発散と吸収を行うのに対し, 燃焼加熱炉の内壁面は全波長領域で行うことを考慮に入れ, 特定波長領域に関する燃焼ガスの平均熱放射率を導入した.<BR>燃焼ガス<I>G</I>が高温壁表面<I>H</I>, 受熱面<I>C</I>および黒体面<I>B</I>で囲われた系において, 角関係から出発して特定波長の赤外線に関する到達率を計算し, その総括熱放射吸収率を求める理論式を導いた。その他の波長の赤外線に関する総括熱放射吸収率をも合わせ, 同系内での放射伝熱量の計算式を示した.<BR>さらに内径3.1m, 高さ7.8mの円筒状で, 内壁周囲に外径15cmの垂直加熱管を配置してダウサームを加熱する燃焼加熱室を例に取り, 上記の計算式を用いて燃料使用量および内壁表面の熱放射率が燃焼加熱室の熱効率に与える効果を予測した.
- 社団法人 化学工学会の論文