下水処理場運転管理のための知的支援システムの構築に関する研究
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概要
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本報では, 下水処理場の運転管理 (特に活性汚泥プロセス) に対して知識工学的手法の適用を行い, 処理場への知的支援の導入を試みた。まず, 知的支援を行うシステムがもつべき機能を挙げ, それらを実現するための適切と思われる支援システムの構成および具体的な構築手順を提案した。<BR>システム構成は, オペレータの日常業務の分類に対応させたモジュールという単位を基本とした。また, 構築手順はオペレータの思考パターンを模擬させるための作業を中心とした。これに基づき, 知的支援システムを構築し, 同システムのデモンストレーションを処理場にて行った。<BR>その結果, 支援システムが, 期待される知的支援能力を有していることを確認した。これより, 本研究で提案した知識工学的手法が, 知的支援の実現に対して有効であるとの見通しを得た。