水質指標としての河床付着生物 (藻類とSphaerotilus natans)
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概要
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水質指標としての河床付着生物(藻類と<I>Sphaerotilus</I>)の特徴を明らかにするため,河川の調査結果に基づき,付着生物とBOD,TIN,PO<SUB>4</SUB>-Pの各水質要因との関係を検討した。石面付着生物膜の炭素含量とBOD,TIN,PO<SUB>4</SUB>-Pとの関係の検討から,これらの水質要因は付着生物の増殖に対する潜在的影響要因であると考えられた。一方,付着生物各種のBOD,TIN,PO<SUB>4</SUB>-Pの各々の濃度に対する分布範囲の特徴から,付着生物をTypeI〜Vに類型分けした。各Typeの水質に対する特徴は各々異なっているので,これを利用して付着生物相から水質を推測することを試みた。他の調査資料に適用したが,ほとんどの場合において水質の実測値は推測値の範囲内にあった。しかし推測値の範囲は広く,特にTIN,PO<SUB>4</SUB>-Pに対しては指標としての付着生物の意義は小さい。これに反して,BODに対しては,1mg・<I>l</I><SUP>1</SUP>以上の水域を指標できる点でTypeIV,Vの種類には意義があると認められた。
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