中禅寺湖の湖水中糖類の起源-アワ発生に関連して-
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概要
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中禅寺湖にアワが発生した1984年以来, 湖におけるアワの観察および湖水中糖類ならびにタンパク質濃度の測定等を行ってきた。その結果, アワは毎年8-9月に出現することが明らかとなった。また, アワが多量に出現した時の湖水中糖濃度が1.0mg・<I>l</I><SUP>-1</SUP>以上と高いことおよびタンパク質濃度がほとんど0.1mg・<I>l</I><SUP>-1</SUP>以下であったことから, 糖類がアワの主成分の1つと考えられた。そこで湖水中糖濃度と一次生産量を比較した結果, 後者の値が低く, 植物プランクトン由来の糖類が, アワ発生時の湖水中糖類の主要な起源ではないことがわかった。また, 秋季には落葉等から溶出したと考えられる高分子多糖類が多くなることが判明した。<BR>以上のことから, 中禅寺湖に発生したアワの主成分の1つである糖類は, 植物プランクトン以外の植物体, つまり落葉および水生植物から溶出した高分子多糖類に由来するものと考えられる。
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