長鎖および中鎖脂肪酸トリグリセリドを与えたコレステロール負荷ラットの脂質組成
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概要
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炭素鎖長8〜16の偶数飽和脂肪酸を単一に含むTGを合成し, これを唯一の脂肪源として摂取させたChol, 負荷ラットの血漿, 肝臓および脂肪組織の脂質組成の変動をサフラワー油を比較として調べた。<BR>(1) ラットの体重増加率はいずれの実験群でもC<SUB>18: 2</SUB>群とほぼ等しかった。<BR>(2) C<SUB>18: 2</SUB>群では血漿TC, FC値ともCF群とほぼ等しい値を示したが, これらの値に比べC<SUB>14</SUB>およびC<SUB>16</SUB>群の値はTCおよびFC値とも著しく高くなった。MCT群ではC<SUB>10</SUB>およびC<SUB>12</SUB>群がTC値で, C<SUB>10</SUB>群はFC値でもC<SUB>16</SUB>群の値よりも有意に低下した結果になった。<BR>(3) HDL-ChoL値はC<SUB>12</SUB>およびC<SUB>14</SUB>群が高い値を示し, これC<SUB>18: 2</SUB>群の値とほぼ等しく, C<SUB>16</SUB>群の値より有意に高くなった。<BR>(4) 血漿PL値はいずれの実験群でもC<SUB>18: 2</SUB>群の値とほぼ等しくなった。<BR>(5) 血漿TG値はC<SUB>12</SUB>およびC<SUB>14</SUB>群がC<SUB>18: 2</SUB>群とほぼ等しい値を示したが, 他の実験群はいずれも著しく低下した。<BR>(6) 肝臓の総脂質量およびChol. 量はChol. 負荷により高まった。C<SUB>8</SUB>群は特異的にChol. 量を増すものの, 各実験群はほぼ等しい総脂質量およびChol. 量を示した.<BR>(7) 肝臓および後腹壁脂肪の脂肪酸組成はC<SUB>18: 2</SUB>群に比べ, いずれの実験群でもモノエン酸やトリエン酸などの脂肪酸が多く, ジェン酸が少ないというEFA欠の組成を示した。
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