かき殻から合成したHydroxyapatiteによる脱リン
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概要
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通水方式の接触脱リン法の中で, 代表的な脱リン剤はヒドロキシアパタイト (HAP) を主成分とするリン鉱石と骨炭である。著者らは廃棄物再利用の観点から安価で入手の容易な広島県下で廃棄されているかき殻を原料とし, 湿式法でHAPを合成し, X線回折およびCaとPのモル比の分析結果から純度の高いよいHAPであることを認めた。この合成HAPによるバッチ式の脱リン実験において, pH, Ca<SUP>2+</SUP>, PO<SUB>4</SUB><SUP>3-</SUP>濃度および接触反応温度の影響を検討した。さらに, その結果をFreundlichの吸着式に適用し, 吸着係数<I>k</I>=0.910, 吸着指数1/<I>n</I>=0.436であった。また, リン固定の定常状態式と晶析反応の動力学式に適用したところ, この合成HAPによる脱リンの機構は晶析反応であり, その反応の次数は2である。一方, 合成HAPをベントナイトで造粒し, カラム式脱リン実験を行った。20%のベントナイト添加率, そして, 600℃〜900℃で焼結した粒状HAPは92%〜98%の脱リン率を示した。
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