乳幼児の好中球におけるShiga toxin刺激下の一酸化窒素産生能
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概要
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乳幼児における溶血性尿毒症症候群は,その多くが病原性大腸菌O-157: H7から産生されるShiga toxinが原因である。発症者の年齢分布は80%以上が15歳未満の小児であり,うち0〜4歳が半数近くを占める。このように溶血性尿毒症症候群が成人よりも乳幼児に多く合併する理由はいまだに不明である。 近年,生体の感染防御機構における活性酸素種や活性窒素種の意義が注目されている。すなわち活性酸素種は抗菌作用を,また,活性酸素種は細胞保護作用を有する可能性が示唆されている。 本論文では,まず活性酸素種や活性窒素種と溶血性尿毒症症候群の関連について文献的にレビューし,次にShiga toxinの刺激に対する一酸化窒素産生能を成人と乳幼児で比較した筆者らの実験結果を紹介する。そしてそれらの結果に基づいて筆者らが最近立てている仮説,すなわち「活性酸素種や活性窒素種の産生能の低いことが乳幼児において溶血性尿毒症症候群の合併率が高い理由である」という考え方を提示する。
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