痙性両まひタイプの脳性まひ児のことばの問題-音声言語の聴覚認知に障害が疑われた1症例について-
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概要
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痙性両まひタイプの脳性まひ児で,音声言語の聴覚認知に機能的障害を持っているのではないかと考えられる症例に出会った.3年間の治療過程で,次の様な臨床症状の特徴が見られた.(1) 純音聴力検査で聴力に異常がないにもかかわらず,人の話しかけに対し聞き返しが多く,また騒音の多い所では理解力が低下する傾向があった.(2) 音声言語の模倣が育ちにくく,発語がなかなか増加せず,自発語は構音に一貫性のない誤りが多く不明瞭であった.(3) 視覚ルートを媒介とした聴能訓練に長時間の学習を必要とし,言語の了解が困難であった.(4) 1年間の聴能訓練後,WPPSIの言語性IQや,ITPAの聴覚-音声回路の上昇は認められず,聴覚を介しての言語学習がきわめて困難であった.こうした症状の背景について若干考察をくわえ訓練上の工夫と早期発見の留意点についてのべた.
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