5歳以前の感音難聴児の経時的観察
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概要
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小児の中ないし高度感音難聴者で,5歳以前より,5年以上追跡した症例63例について検討した.男が21名,女が32であった.(1) 連続する2周波数以上にわたって15dB以上悪化した進行耳について(1) 進行の割合は難聴児の39.7%,難聴耳の30.2%にみられたが,性差はなかった.(2) 進行は,50%が10歳以下に発現していた.(3) 原因および聴力型についての進行は,家族•血縁関係のある水平型の聴力型に進行する例が多かった.原因にかかわらず,漸傾型では不変例が多く,急墜型ではほぼ不変であった.(4) 進行がみられた周波数は,2000Hzから4000Hzにかけての中•高音域に多かった.また原因の不明例に多かった.(2) 周波数別の域値の変化について(1) 全症例で250,500Hzでは15dB以上の域値の悪化は1/3以下であったが,2000Hz以上では1/2以上であった.(2) 平均聴力レベルが60〜80dB台の例の45%以上に2000Hz以上で悪化がみられた.(3) 水平型の聴力型では,250Hz以上で,30%以上に悪化がみられた.急墜型や皿型ではほとんど変化がなかった.(4) 家族•血縁関係のある患児,および原因の不明の患児では,30%以上に2000Hzと4000Hzで悪化がみられた.
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