便失禁に対する新しい肛門管形成手術―内肛門括約筋後方形成手術―
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概要
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I.目的 特発性便失禁10例に,当院で開発した肛門管形成手術((1)肛門管の後壁側の内肛門括約筋を大きく前方に反転させて肛門管内腔を狭くする,(2)左右の浅外肛門括約筋を寄せて縫合する)を行い,便失禁の改善の効果を検討した. II.結果 10例のうち9例で便失禁が消失した.残りの1例は便失禁の程度が軽減(Wexnerのスコア9点→3点に減少)した.肛門内圧検査では,手術後6カ月以上を経過した6例で最大静止圧と最大随意収縮圧の手術前後の変化をみたが,有意な差はみられなかった.バルーンによる肛門管造影を8例に行ったところ手術前と手術後3〜7カ月の時点での比較で,肛門管開大の抑制,画像上内腔18mm(示指頭大)以内が,安静時・収縮時・排便時ですべての症例にみられた.肛門管の長さは安静時と収縮時で有意に延長していた(P<0.05).今回の画像上8例のうち7例で安静時から収縮時や排便時に,尾骨先端が5mm以上動いているのが確認された.
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