直腸平滑筋肉腫の1例
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概要
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直腸平滑筋肉腫の1例を報告する.患者は51歳,男性,便柱細小を主訴に来院した.注腸造影,大腸内視鏡検査にて直腸膨大部右側壁にくるみ大の腫瘤を認めた.直腸粘膜下腫瘍の診断で,経仙骨的腫瘤摘出術を施行した.摘出標本の大きさは36×30×26mm,弾性硬で,被膜を有した.割面は灰白色充実性,一部壊死巣を認めた.組織学的には腫瘍細胞は紡錘形で束状に交錯し,核の形態は類円形,棍棒状など種々であった.核分裂像は強拡大10視野平均5個認められた.組織診断はlow grade malignancyを有する平滑筋肉腫であった,直腸平滑筋肉腫は比較的発生頻度が低いとされていたが,近年報告例も増加している.今回自験例を含め168例を集計しえたので文献的考察を加えた.
著者
-
加藤 保之
大阪市立大学
-
奥野 匡宥
大阪市立大学医学部第1外科
-
金 光司
大阪市立大学医学部第1外科
-
山本 嘉治
大阪市立大学第1外科
-
永井 裕司
大阪市立大学第1外科
-
前田 清
大阪市立大学 大学院医学研究科腫瘍外科学講座
-
山本 嘉治
大阪市立大学医学部
-
川口 貢
大阪市立大学医学部
-
新田 敦範
大阪市立大学医学部第1外科学教室
-
鄭 容錫
大阪市立大学 大学院腫瘍外科
-
曽和 融生
大阪市立大学医学部第1外科
-
池原 照幸
大阪市立大学第1外科
-
前田 清
大阪市立大学第1外科
-
池原 照幸
大阪市立大学医学部第1外科
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