S状結腸間膜脂肪織炎の1例
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概要
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腸間膜脂肪織炎はまれな腸間膜の非特異性炎症性疾患であるが,最近報告例が漸増しつつある.われわれは下行結腸癌で左半結腸切除術後に発生したS状結腸間膜脂肪織炎の一例を経験したので報告する.症例は51歳男性,1988年10月4日下行結腸癌で左半結腸切除術,P0H0N1S2,stageIII,絶対治癒切除,経過観察中の1990年9月テネスムスが出現し,注腸造影,大腸内視鏡検査でS状結腸の狭窄があり,内科的治療によっても症状は軽快せず,1991年1月14日,S状結腸切除術を行った.S状結腸間膜は著しく肥厚し,S状結腸は狭くなっていた.病理組織所見では脂肪織の変性と泡沫細胞の増生を認め,脂肪織炎と診断した.術後経過は良好で術後1カ月で退院となり,術後2カ月の現在,健在である.
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