ぶどう膜炎を合併した潰瘍性大腸炎の1例
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概要
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症例は52歳の女性で,主訴は右眼充血,疲労感,霧視感.現病歴1昭和53年全大腸炎型,55年直腸炎型潰瘍性大腸炎で入院した.その後ときどき血便があったが,58年1月両眼球結膜充血と眼の疲労感出現,両眼結膜炎と診断された.59年9月より右上肢のしびれ感,手関節のこわばり,また10,月より右眼球結膜の充血,眼の疲労感,霧視感が出現した.毛様充血,前房内の線維素および多数の細胞,角膜後面沈降物,虹彩後癒着等の所見より非肉芽性前部ぶどう膜炎と診断された.潰瘍性大腸炎にぶどう膜炎の合併頻度は0.7-11.8%とされているが,本邦では稀で症例報告は2例のみである.本症例では眼症状に関連して関節症状,血便がみられたことから,ぶどう膜炎は潰瘍性大腸炎の病勢と関係あるものと考えられた.
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