Methylazoxymethanol曝露ラットにおける薬物反応からみた脳機能異常の評価
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概要
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methylazoxymethanol acetate(MAM)を胎生15日に1,5および20mg/kg投与し得られた出生仔につき,一般発育および各種の中枢作用薬に対する反応を検討した.MAM20mg/kg投与群ではオープン・フィールドテストにおけるrearing activityが減少し,haloperidol(lmg/kg)の週1回3週連続投与後もhaloperido1に対しsuperscnsitivity発現が認められず,apomorphine(0.3mg/kg)投与によるhead down sniffing頻度は増加傾向を示し,pentobarbital(30mg/kg)誘発睡眠時間は延長し,picrotoxinおよびkainic acid痙攣閾値の著しい低下等を示した.一方,生化学的変化は認められないとされているMAMlmg/kg投与群では,一部異なった反応を示した.すなわち,rearing activityは著明に減少したが,picrotoxinおよびkainic acid痙攣閾値は変化を示さず,chlorpromazine(5mg/kg)投与後の体温下降が著明であった.MAM20mg/kg投与群では小頭症が発現したが,MAM1mg/kg投与群においては脳重量に変化が認められなかった.以上,胎生期15日齢でMAMに曝露されたラットはMAMの前処置用量の違いにより,成熟後に中枢作用薬に対し異なった反応を示した・特に・生化学的変化が認められていないMAMlmg/kg投与群に:おいても薬物反応により機能変化がとらえられる可能性が示された.従って,本モデルは脳神経機能の発育あるいはその統合過程の研究に応用しうると考えられる.
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