繊維分解酵素添加剤によるニワトリの成長改善

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ニワトリの成長に及ぼす繊維分解酵素添加物,ノボザイム343〓の効果を検討するため,高繊維,低エネルギー飼料を給与した単冠白色レグホーン種雄ヒナ(実験1および2)ならびに白色コーニッシュ×白色ロックブロイラー(実験3)を用いて実験を行なった.第1実験では最適添加レベルを決定するために,酵素を0から0.75g/kg飼料まで段階的に添加した.酵素濃度の増加に伴って中性デタージェント繊維(NDF)消化率は直線的に上昇したが,これに対して窒素出納とNE値は約0.5g/kg飼料付近で最大値に達した.第2実験では0.5g/kg飼料添加によって,体重増加量,飼料効率,層体脂肪蓄積量,蛋白質蓄積量,エネルギー蓄積量,NDF消化率,飼料のNEおよびDE値が有意に改善された.消化されたNDFで酵素を給与したニワトリのDE値増加分の約2/3を説明できた.最後の実験では0.5g/kg飼料添加がブロイラーの成長成績と組織重量に及ぼす影響を調査した.ブロイラーの体重増加量,飼料効率および筋肉重量は酵素添加によって有意に上昇した.本酵素添加は飼料エネルギーが成長の制限因子であるとき主にNDF消化率を向上させることによって飼料DE値,それゆえME値の上昇を通じてニワトリの成長成績を改善するものと結論された.
社団法人日本畜産学会の論文

繊維分解酵素添加剤によるニワトリの成長改善

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