肉豚におけるエネルギーの利用効率

概要

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応豚における飼料エネルギーの利用効率を検討するため,遺伝的に改良された計185頭の供試豚を用い,体重5〜110kgの範囲で比較屠殺法に基づく6つの試験を実施した.離乳期,肥育前期および細育後期において,代謝ニネルギー(ME)摂取量とエルネギー蓄積量,蛋白質および脂肪蓄積量の関孫から,維持のME要求量(MEm)とエネルギー蓄積,蛋白質および脂肪蓄積に対するMEの利用効率(kw, kpおよびkf)を算定した.1) ME摂取量,蛋白質蓄積量,脂肪蓄積量および日増体量の実測範囲は,それぞれ619〜2179kJ/kg0.75/日,38〜294kJ/kg0.75/日,-59〜744kJ/kg0.75/日および132〜1166gであった.2) 全期間(体重5〜110kg)を通じたkw, kp, kfおよびMEmは,0.53,0.46,0.68,および544kJ/kg0.75/日であった.3) 縁の成長に伴ってkpは離乳期の0.42から肥育後期の0.26まで低下し,kfは離乳期の0.65から肥育後期の0.82まで高まったが,kwには成長段階による違いは認められなかった.4) kwは飼料給与水準によって変化し,ME摂取量1MJ/kg0.75/日の増加に伴い0.2低下した.
社団法人日本畜産学会の論文