ヒツジのルーメン内飼料中長鎖脂肪酸に及ぼす濃厚飼料と粗飼料比の影響
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概要
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濃厚飼料と粗飼料比が8:2,4:6および0:10の飼料を給与しているルーメンフィステル装着ヒツジを用い,給与飼料と同じ飼料をナイロンバック法で培養し,その残渣の遊離脂肪酸(FFA)の割合と総脂肪酸(TFA)およびFFA組成の経時変化について調べた.培養残渣のTFA含量に占めるFFA含量の割合は,粗飼料割合の増加にともなって高く推移した.TFAおよびFFAともに,オレイン酸(以下C18:1)とリノール酸(以下C18:2)が濃厚飼料割合の増加にしたがって高く,ステアリン酸(以下C18:0)は低く推移した.また,培養48時間後のFFAでは,濃厚飼料:粗飼料比が4:6および0:10の飼料に存在するC18の不飽和脂肪酸(USFA)はほとんどみられなかった.これらの結果から,微生物による飼料中脂質の加水分解は,濃厚飼料を培養したときに比べ粗飼料のみ培養したときに速やかに行われると考えられた.また,濃厚飼料割合が高いほど,水素添加の中間物質であるC18:1が蓄積され,FFAとして存在するC18のUSFAへの水素添加は濃厚飼料:粗飼料比が4:6および0:10の飼料で促進されると推察された.
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