家鶏における性成熟の遺伝性に関する研究
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概要
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性成熟のヘリタビリテイの推定を試みた結果,h2dとh2sは,年によつて大きく変化し,その主因としては,D分散の大きさの変化と,ヘテローシスの影響が非常に大きかつた.ヘテローシスの関与が少ない場合には,h2sが大きく,伴性遺伝性の存在が示された.一般にh2s+dは,単冠白色レグホン種(WLと略す)集団よりも,横斑プリマス•ロツク種(BPと略す)集団のほうがやや小さかつた.これは,主としてEがBP集団で大きいにとによる.孵化月日が性成熟に及ぼす影響を調査するため,相関と回帰を求めた結果,3月上旬から孵化月日が遲れるに従つて,性成熟が延長することが認められた.しかし,その変化は,むしろWLのほうが大きかつた.飼料中のカロリーと蛋白含有量の変化に対する性成熟の変化をみたところ,WLでは大きく動いたが,BPでは動きが割合に小さかつた.これら両品種を相反交雑した結果,それらの雑種では性成熟が促進され,明らかにヘテローシスの存在が確認されたが,正•逆交配における差は認められなかつた.また,系統間交雑においてもヘテローシスの関与が認められたが,その程度は,異品種間雑種においてはるかに高かつた.性成熟の遺伝性には,伴性遺伝とヘテローシスの二つの現象が関与しているが,伴性遺伝現象よりも,ヘテローシスの影響が強力であつた.
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