乳汁の複合脂質に関する研究 : 2. りん脂質の分画定量法および牛乳と人乳のりん脂質量について
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概要
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りん脂質の分画定量法,すなわち加水分解法,酸化マグネシウム吸着法,硅酸カラムクロマトグラフィー法について5回繰返し実験を行ない,その結果をTUKEYの多重検定法で検討した.各分画定量法とも再現性があまりよくなく,分析方法間にも差があつた.しかし硅酸カラムクロマトグラフィー法がもつともよい方法と考えられる.牛乳および人乳のりん脂質量(レーゼ•ゴットリーブ法で測定)はそれぞれ平均0.0289%(20試料),0.0241%(15試料)でわずかに人乳のほうが低かつた.各りん脂質の割合,すなわちレシチン:ケフアリン:スフィンゴミエリンは牛乳で大体4:4:2,人乳で大体4:2:4であつた.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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