緑茶用主要品種の特性について(第3報) : 耐寒性品種さやまかおりとこまかげの定植2年目における根群形態の特異性について(第I群)
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概要
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著老らは,1987年3月より南九州の鹿児島県姶良郡溝辺町で,緑茶用主要13品種を供試して,地方適応性を試験中である。定植2年目の1988年の12月に,や.ぶきたを対照品種,おくみどりを参考品種として,耐寒性品種のさやまかおりとこまかげの根群形態の特異性について調査したところ,次のような結果が得られた。<BR>(1)さやまかおりは深さ0〜20cmで,木化根重が他の3品種に対し有意に優れた(1〜5%の水準で)。<BR>(2)こまかげは深さ60〜70cmでの細根重が他の3品種に有意に優れ(5%の水準で),深根性の傾向がみられ,最も深い根は地下tmにも達していた。<BR>(3)これら両品種にみられた根群形態の特異性は,いずれも耐寒性,寒干害抵抗性に有利に働くように思われた。<BR>(4)参考品種として供試したおくみどりの根群形態も,やぶきだと異なっているようで興味がもたれた。
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