山羊の泌乳性に関する研究I
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概要
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1) 神奈川県条例によつて, 実施した山羊泌乳能力検定の成績により山羊の泌乳性についての検討を行つた。<BR>2) 20頭の平均乳量は, 819.47kg (4.55石), 平均乳期は, 253.4日で, 1日乳量の多いもの程泌乳期も長く, 能力の低いものは乳期が短く1日乳量も少い。<BR>3) 脂肪率は平均4.26%で, 朝乳と夕乳との脂肪率に有意の差はみとめられなかつた。<BR>4) 分娩後1日乳量が最高に達する日数は, 平均93.5日で, 乳牛のそれに比較して著しく長く, 且乳量の多いもの程長い傾向がみとめられた。<BR>5) 簡易能力検定法 (長間隔検定法) による推算乳量は, 全日検定乳量に比較して, 30日間隔のものが精度がよく, 2%程度の誤差率 (確率95%) であつて, 80日間隔検定による推算値は誤差率が急激に大きくなり, 更に例数を重ねて検討を要する。
- 社団法人 日本畜産学会の論文