乳用山羊の代謝に関する研究 : (第1報)餓饑時に於ける代謝
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
(1) 乳用山羊を饑餓させると,開始後2日頃迄急激な体重の減少が起る。これは排泄糞量による影響である事を知つたが,それ以後は体物質の消耗に略等しい体重の減少が起つた。(2) mask式呼吸試験装置により代謝量を測定すると,基礎代謝は体重50kg当り1日1018Calとなわ,維持時に於ては1206Calとなる。(3) 排泄尿中の窒素を測定して,それより分解蛋白質量を算出し体重50kg当りに換算すると,基礎代謝は1日50gで維持時54gとなつた。(4) 本研究により求められた数値より飼養標準を作製すると,維持に対して体重1000kg当澱粉価10kg,可消化蛋白質1.1kgになる。本研究は東京大学農学部在職中行つたものであり,畜産学教室佐々木清綱教授を初め教室員各位並びに研究遂行上御指導を賜つた斎藤道雄教授に対し心から感謝の念を捧げるものである。
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
関連論文
- 糖類の消化及び吸収に関する研究 : I 白鼠消化管各部位内容液,粘膜磨砕液及び膵臓砕液に依るMaltose, Sucrose及びLactoseの消化力比較試験
- 乳用山羊の代謝に関する研究 : (第1報)餓饑時に於ける代謝
- 乾草の製造方法改善に関する研究