乳用種去勢牛の心拍数と熱発生量の関係について : 雄子牛との比較
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概要
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前報において,心拍数(HR)から熱発生量(HP)を推定する方法における個体差を解消する方式を提唱した.本報では,肥育去勢牛について,HRとHPの関係を求めるとともに,前報で得た育成牛の成果とを統一的に表示する方法について検討を試みた.供試牛には,体重約400-500kgの乳用種表勢牛6頭を用いた.各個体ごとのHRとHPの相関関係は,4号牛1頭を除き,比較的高い関係にあった.また全測定値間には,雄子牛にみられたような,個体差は認められなかった.雄子牛と去勢牛で測定されたHRおよびHP間には,それぞれ明瞭な差が認められた.この違いを解消するためには,HRでは,各個体ごとに,給飼前の安静時のHRを基準に求めた相対心拍率(RHR)を用いることにより,またHPの差違は,メタボリック ボディ サイズ(W0.75)当たりで表示することによって,かなり解決することができた.さらにRHRと,基準のHRから求めたHPを基として算出した相対熱発生率(RHP)との関係においては,個体差はもとより,両群の差も捨象できることを示しえた、したがって,体重約100-500kgに及ぶ,乳用種雄子牛から去勢肥育牛について,HRからHPを推定するには,1)まずRHR(x)を求め,下記の(1)式から,yすなわちHP(Kcal/W0.75•hr)を求めるか,または,2) RHR (x)から(2) 式により,yすなわちRHPを算出することを提唱したい.(1) y=4.6409x-0.3982 [x: RHR, y: HP Kcal/W0.75•hr, r=0.875∗∗, SE of regression coefficient:±0.1759∗∗, SD of estimate: ±0.5886] (2) y=0.9704x+0.0352 [x: RHR, y: RHP, r=0.914∗∗,SE of regression coefficient: ±0.0296∗∗, SD of estimate: ±0.0990]∗∗P<.01.
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