ブタにおける血漿アルカリ性ホスファターゼ活性による胚の生存率の推定について
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概要
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27頭の未経産豚を用いて,妊娠前期における血漿アルカリ性ボスファターゼ(Alp)活性と黄体数,胚の数,または脛の生存率との関係を,当場で慣用の成豚飼料(DCP:9.7%,TDN:67.2%)を1日1頭当り2.7kg給与した条件下で検討した.なお,胚の生存率(%)は,受精率が100%であると仮定して,黄体数に対する生存胚数の割合として求めた.その結果,血漿Alp活性と黄体数または生存胚数との間には,有意の相関は認められなかった.しかし,血漿Alp活性と胚の生存率との間には,中程度の有意の正の相関(r=0.494,P〈0.01)が認められ,Y=27.682+69.296logXの回帰式が得られた(ここで,Y:胚の生存率(%);X:血漿Alp活性(K-A単位)).以上水結果から,妊娠豚を屠殺せずに,豚群の胚の生存率についてのおおよその値を推定しようとする場合には,本式を用いることができるものと考えられる.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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