破砕処理トウモロコシサイレージにおけるローラ間隔の違いが乳牛の炭水化物およびタンパク質利用に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
破砕処理トウモロコシサイレージ(CS)におけるローラ間隔の違いが,乳牛の養分利用に及ぼす影響を検討した.黄熟期に設定切断長を19 mmとし,ローラ間隔5 mm (CPR)または1 mm (FPR)で破砕処理をして収穫し,飼料全体の粗タンパク質含量が14%となるように,各CSに大豆粕を混合したものを供試した(CPR区,FPR区).これらをルーメンおよび十二指腸カニューレを装着したホルスタイン種乾乳牛3頭に給与した.CSの化学成分および乾物摂取量は区間に差がなかった.ルーメン内のデンプン消化率はFPR区が高かったが(P < 0.05),有機物およびNDF消化率は区間に差がなかった.ルーメン液のpHはFPR区が低かった(P < 0.05).可消化養分総量,ルーメン内の微生物体窒素合成効率および粗飼料価指数にはローラ間隔の影響がみられなかった.以上より,黄熟期に収穫したCSにおいて,設定切断長が19 mmのとき,ローラ間隔を5 mmから1 mmにしても養分利用性の向上はみられず,ローラ間隔5 mmで破砕処理の効果が十分に得られることが示された.
著者
関連論文
- 破砕処理トウモロコシサイレージにおけるローラ間隔の違いが乳牛の炭水化物およびタンパク質利用に及ぼす影響
- 破砕処理トウモロコシサイレージにおけるローラ間隔の違いが乳牛の炭水化物およびタンパク質利用に及ぼす影響