ALTA注投与部位の経時的変化に関する検討
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概要
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目的:内痔核に対するALTA治療において,生体内の変化を実際に捉えることは困難である.今回,痔核発生母地である粘膜下層(以下SM)の厚みを計測し,生体内での変化を捉えられるか試みた.対象:ALTA四段階注射法単独で内痔核治療を行い,治療後の経過が良好で,かつ治療前後に肛門超音波検査を施行できた45例を対象にした.方法:超音波プローブを肛門管に挿入し,SMが最も厚いと思われる部位を計測した.治療後は,治療前の最厚SM部位と同部位のSM厚を計測して比較対照値とした.結果:SM厚は治療後3日,1カ月では変化がなく,3カ月で厚みが減少し(p<0.01),6カ月ならびに1年ではさらに減少していた.結論:ALTA治療後のSM厚の経時的な変化を観察することができたと考える.
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