麻酔覚醒遅延で発見されたLambert-Eaton myasthenic syndromeを伴う小細胞肺癌の1例
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概要
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症例は70歳女性.2006年8月に右乳癌に対して右乳房切除+リンパ節郭清を施行された(p-T3N0M0:II B).術後,化学療法中の2007年6月の胸部CTで右S4に微小結節影が出現した.化学療法を継続しつつCTで経過を観察した結果,結節影が緩徐に増大したため当院紹介となった.2010年4月,診断治療目的に手術を施行した.肺部分切除により摘出した腫瘍の迅速病理組織診断にて小細胞肺癌と診断されたため,右中葉切除+リンパ節郭清を行った.腫瘍は2.5×4×3mm大であった.術中,筋弛緩からの回復遅延を契機にLambert-Eaton myasthenic syndromeを発症した.永久病理組織診断にて小細胞肺癌と確定診断された.
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