腫瘍免疫におけるフコシル化糖鎖の役割
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年の糖鎖生物学の急速な発展に伴い、フコースが様々な生物において必要不可欠なものであり、多くの生命現象に関与することが明らかとなってきている。現在、多くの研究者が分子レベルでフコシル化の機能を解明しようと日夜努力しているが、フコシル化が関与する生命現象を完全には解明できていない。癌の分野においても、癌化に伴いフコシル化が増加することが古くから知られており、いくつかのフコシル化分子が腫瘍マーカーとして利用されてきたが、それが癌の性質においてどのような生物学的意味を持っているのかについてはあまり理解されていない。最近、我々はフコシル化がアポトーシス誘導分子であるTumor necrosis factor-related apoptosis-inducing ligand (TRAIL)による癌細胞のアポトーシスを制御し、NK細胞による腫瘍免疫監視機構に関与することを明らかとした。本総説では、我々のこの新しい知見を中心に、癌とフコシル化の関係について概説したい。
論文 | ランダム
- 55)血圧レベルと白衣効果との関係 : ABPM施行例669例での検討
- 54)外来随時血圧, 24時間血圧と臓器障害 : 特に心肥大との関連
- 18)白衣性高血圧の頻度に関する検討(第2報)
- 0816 脊髄損傷患者の血圧、自律神経活動、身体活動性の日内変動 : 高位背損と低位背損の比較
- B-9-2 白衣性高血圧と心理・行動特性、自律神経機能の関係について(高血圧)