腫瘍免疫におけるフコシル化糖鎖の役割
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年の糖鎖生物学の急速な発展に伴い、フコースが様々な生物において必要不可欠なものであり、多くの生命現象に関与することが明らかとなってきている。現在、多くの研究者が分子レベルでフコシル化の機能を解明しようと日夜努力しているが、フコシル化が関与する生命現象を完全には解明できていない。癌の分野においても、癌化に伴いフコシル化が増加することが古くから知られており、いくつかのフコシル化分子が腫瘍マーカーとして利用されてきたが、それが癌の性質においてどのような生物学的意味を持っているのかについてはあまり理解されていない。最近、我々はフコシル化がアポトーシス誘導分子であるTumor necrosis factor-related apoptosis-inducing ligand (TRAIL)による癌細胞のアポトーシスを制御し、NK細胞による腫瘍免疫監視機構に関与することを明らかとした。本総説では、我々のこの新しい知見を中心に、癌とフコシル化の関係について概説したい。
論文 | ランダム
- 不気味な寓話劇--野田秀樹『RED DEMON』をめぐって
- 分化する演出術--蜷川幸雄の近作をめぐって (特集 2002年演劇界の収穫)
- アメリカンフットボ-ルにおけるショルダ-ブロッキングの一考察-2-コンタクト時における暖間力の測定法と人体計測値との関連性
- アメリカンフットボ-ルにおけるショルダ-ブロッキングの一考察
- Novel Photo-excited Triplet State Arising from Four Unpaired Electrons : π-Topology and Spin Alignment in Excited State of Organic Spin System