MRI肝臓スキャンにおけるスライスおよびNavigator Tracker位置決めの自動化の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年MRIの普及に伴い,さまざまな施設での一貫性のある検査が望まれている.MRIにおける自動スライス位置決めの技術は,ワークフローの改善,および検査の正確性を維持する技術となりうると考えられる.今回,肝臓MRIをターゲットにし,スライス位置およびNavigator Trackerの位置決めについて自動化の検討を行った.本方法では,17秒の息止め3D Scout Scanによって得られた3D画像を2D投影画像に変換して高速化を計る.解析の流れとしては,自動閾値処理の後,2DのCoronalおよびSagittalの投影画像を得て,Active Shape Model(ASM)によって肝臓投影画像の形状を抽出し,その形状の上部・下部エッジからスライス位置を,上部ランドマークからNavigatorの位置を同定する.現在まで38例のボランティアデータによるテストを行い,精度の面で良好な結果が得られた.